ルームランプ (6) T10x31mm 1W LED(3)2010年05月02日 08時59分44秒

T10x31mm 1W LED
T10x31mm 1W LED が点灯しなくなった。
ほぼ、5ヶ月で寿命。

点灯させている時間は、1日平均5分ぐらいだと思う。
とすると12.5時間。

短すぎる。

これは、未改造の分なので電流は34mA程度しか流れてない。
分解して原因を調べてみよう。

SH/H8 用フラッシュライタ (19) H8ライターの書き込み制御ファイルをコンパイルする(3)2010年05月03日 09時24分12秒

SHC
トラ技 2001,06月号付録CDのコマンドライン版コンパイラでコンパイルする件
調べてみると環境変数の設定が間違っていた。

SHC_INC:システムインクルードファイル格納ディレクトリ
SHC_LIB:実行ファイル格納ディレクトリ
SHC_TMP:テンポラリファイル格納ディレクトリ

となっており、SHC_LIB は bin ディレクトリを指定しなければならないのだった。

ああ!
なんてことだ。
やはりドキュメントは読まなくちゃ。

ちなみにトラ技 2002,03月号付録CDのコマンドライン版コンパイラ H8 用は
環境変数をセットしなくても大丈夫だ。
念のため記録しておこう。
CH38:システムインクルードファイル格納ディレクトリ
CH38TMP:テンポラリファイル格納ディレクトリ
となっている。

KPIT GNU Tools (15) Debugger2010年05月05日 21時42分58秒

さて、今度はデバッガーを使ってみよう。
いやシミュレータというのかな?

一度こういうのをやってみたかった。
写真をたくさん使ったやつ

先日、作成したデバイス SH7262CQ でワークスペースを作成する。
これはワークスペースを読み込んでコンパイルを行った直後の画面だ。
DefaultSession

まずセクション情報を確認してみよう。
ここでは 0x1c000000 から 0x00000000 に変更してある。
実を言うと 0x1c000000 のまま動かす方法を知らないからだ。
Linker Sections

次に Debug Session を確認しよう。
Debug Session
DefaultSession
SessionSH-2A_Serial_Monitor
SimSessionSH2A-FPU_Cycle
SimSessionSH2A-FPU_Func
ができている。
これはワークスペース作成時に、以下の項目にチェックを入れると自動的に作成される。
Target System for Debugging

もう一つ、デバッグの設定も見てみよう。
これも自動的にできるので確認するだけだ。
デバッグの設定

ここまで問題がなければセッションを切り替える。
SimSessionSH2A-FPU_Cycle
もちろん、はい。
ChangeSession

これはよくわからないが CMT をシミュレートするのだろうか?
でも、CMT 以外は出てこない。
CMT

そしてダウンロード。
Download

最後に Simulator Memory Resource を確認しよう。
これもプロジェクトジェネレータが自動的に作成してくれるが、いかんせん間違いが多い。(私が間違えた。)
ここで修正して問題がなければ
C:\Program Files\Renesas\Hew\System\Pg\KPIT GNUSH-ELF\Hardware\SH-2A\SH7262CQ.dat
を修正すればいいだろう。
この Simulator Memory Resource が間違っていると Memory Access Error などになる。
Simulator Memory Resource

あとは Reset Run でよい。
ハードウェアや割り込みはシミュレーションできないと思うが、安定度は高い。


環境: (HEW Version 4.07.01.004) + (KPIT GNUSH v1001 Windows Tool Chain (ELF))

FRK-SH2A (5) 問題点 (2)2010年05月07日 21時17分54秒

1.2Vが出てこない
付属SH-2Aマイコン基板(FRK-SH2A)の解決していない問題点について考えてみよう。
まずはハード的な問題だ。

●電源投入しても 1.2V だけが立ち上がらない場合がある。

この原因となっているのが ISL9021IRUWZ-T だ。
低損失型のレギュレータで
出力電圧:1.2V
出力電流:250mA
という仕様だ。

さて、これが動かない原因を列挙してみると
1.Enable Control が OFF
2.過電流保護 260mA
3.サーマルプロテクト 145°
4.逆バイアスプロテクト

(1)3.3Vに接続してあるのでこれは無いだろう。
(2)瞬間的には危ないところまでいくかもしれないが、セーフだと思う。
(3)熱は持ってないのでこれも大丈夫。
(4)出力コンデンサの合計が30μF程度になる。これか?

逆バイアスプロテクトだと予想をつけてみる。
さしあたりショットキダイオードD1とD2を入れてみる。

しばらく様子を見てみよう。

もしかすると ISL9007 にも同じ処置が必要かもしれない。

ルームランプ (6) T10x31mm 1W LED (4)2010年05月07日 22時06分11秒

T10x31mm 1W LED
点灯しなくなった T10x31mm 1W LED を分解してみた。
分解した状態で12Vを加えてみる。

点灯しない。

さて、どこが問題なんだ?

まず抵抗を見てみよう。

あれ!
R2が180Ωになっている。
これでは暗いわけだ。
抵抗はかなりいい加減のようだ。

両端の電極までは簡単に分解できるが、ここから先が難しい。
抵抗を押したり引いたりしているうちに「ピカッ」と一瞬点灯した。
LEDは生きているようだ。

でも、どこをどうすればよいのかわからない。
手も入らないし、半田ごても入らない。
困ったものだ。


しかし、よく考えてみると、この抵抗値で34mAはおかしいことに気が付いた。
回路構成が最初に分解したものと異なるようだ。
T10x31mm 1W LED






写真を注意深く見てみると
並列と直列の違いが見て取れる。
T10x31mm 1W LED


FRK-SH2A (5) 問題点 (3)2010年05月08日 09時23分15秒

付属SH-2Aマイコン基板(FRK-SH2A)の解決していない問題点、次は割り込みだ。

●KPIT GNUSH v1001 の割り込み処理がうまくいかない。

これについては重要なことを見落としていた。
インターフェースの記事によると
「シリアル接続HEWモニタは、ダウンロードするユーザ・プログラムがレジスタバンクをイネーブルに設定しなくても、すでにイネーブル状態で動作しているので、割り込みが発生するとレジスタセットが切り替わって割り込み処理プログラムが実行されます。よって、割り込み処理から戻るところで、レジスタをもとに戻す命令を埋め込まないと、割り込み処理から正常に復帰できません。」
ということだ。
つまり、FRK-SH2A をシリアルモニタで使う場合、レジスタバンクを使わないならディセーブルにしなければならない。

INTC.IBNR.WORD = 0x0000;

を追加して確かめる。

割り込みも問題なく動く。
これで、お気に入りの KPIT GNUSH v0601 も継続して使えそうだ。

FRK-SH2A (5) 問題点 (4)2010年05月08日 19時35分48秒

付属SH-2Aマイコン基板(FRK-SH2A)の解決していない問題点、残りは不明なデバイスだ。


●不明なデバイスとなり、仮想 COMPORT が起動しない場合がある。


これがどういうわけか再現しなくなった。
ISL9021 の対策を行ってから一度も出てこない。


因果関係はよくわからないが、解決したということにしよう。

FRK-SH2A (6) 修正後はほぼ順調2010年05月11日 22時54分56秒

FRK-SH2A は、修正後順調に動いてはいるが、きわめて使い勝手の悪いものになっているのが残念だ。


高性能の CPU ということで期待が大きかっただけに、設計のまずさが目立つのかもしれない。
FRK-SH2A の設計者も今回の失敗にくじけずハードウェアの基本から学びなおしてほしいものだ。
電源周りは特にね

ルームランプ (6) T10x31mm 1W LED (5)2010年05月12日 22時27分09秒

結局 T10x31mm 1W LED は一瞬点灯しただけだった。
これはもう廃棄するしかないようだ。
T10x31mm 1W LED
問題はもうひとつある並列接続タイプのルームランプだ。
抵抗を小さくすれば明るくなるが抵抗の消費電力が大きくなる。
そこでR2を100Ωに交換することにした。
長時間点灯すれば抵抗が焼け焦げてしまうかもしれないが、短時間しか使わないということで...
これで少しだけ明るくなるはずだ。

web上で T10x31mm 1W LED の写真を探してみたが、どれも直列接続になっている。
はっきり言ってこれは、はずれとしか言いようが無い。

直列接続LEDの仕様は以下の通り
vf(V)            6.5-6.9
if(mA)           100
Brightness(lm)     40
ViewAngle        140
Power(W)         1
ColorTemperature(K) 6000

並列接続 (Vf=3.2V)

ルームランプ (6) T10x31mm 1W LED (6)2010年05月13日 22時33分05秒

T10x31mm 1W LED
T10x31mm 1W LED を分解したついでに写真も載せておこう。


ちょっと見た目には、しっかりした作りに見える。
重量感もあるし、1Wというところにも引かれる。


しかし、作りは雑で壊れやすい。
しかも購入したLEDルームランプの中では一番暗かった。
他のLEDランプに比べると、およそ1/5程度の明るさ。
(照度計もどきで測定)


というわけで新たに購入する人にはお勧めできない品物だ。
買ってしまった人は私と一緒に悔しがろう。


それでは当たりは無いのか?


いえいえ、有ります。
T10x31mm 1W LED
これ、この回路のランプが当たり。他のLEDルームランプと同じぐらいの明るさがある。
電流は75mA程度。
もちろん手で触れないぐらい熱くなる。
でも、購入した中では二番目に暗かった。
そう、ご存知の方もいるかもしれないが一番暗かったのは改造前の SUPER SMD 9LED だ。
従って、今現在一番暗いのは T10x31mm 1W LED。
結局当たりを引いても暗いんだよね。