SH2 SH7085 (7) sci (2) (Renesas Sample Code)2011年08月19日 20時46分45秒

SH7085 SCI
「チップのバグなのか?」などと書いたが、実は私の単純なミスだった。


電源投入直後(リセット)から SCI 初期化までの間 TXD は High impedance なので port の値が不定になるのを忘れていた。
なんてことは無い TXD をプルアップすれば良いだけだ。
反省!
図の中の R? が追加した抵抗。
これで文字化けすることはなくなった。
次からは ADM3202ARU とピンコンパチブルの MAX232ACUE+ を使うことにしよう。
でも、設計の古い MAX232ACUE+ はできれば使いたくない。
SCI 出力



さて、原因が分かったところで気分を変えて Renesas の別のサンプルを動かしてみる。
このサンプルいろんなことができるようになっている。ひとつずつ確かめながら動かしていくことにしよう。
まずは SCI_UART。上の画面はその出力だ。それ以外に LCD にも出力できるようになっている。
SH7085 LCD

ただし、私の環境で動くように修正が加えてある。
このサンプルはマルチプロジェクトになっており SCI_UART 以外に
ADC_OneShot
ADC_Repeat
CMT0_Output_Capture
DMAC
DTC
MTU2_InputCapture
MTU2_PulseGen
MTU2_PWM
Power_Modes
tutorial
Watchdog
がある。しかし、残念なことにこれも日本語のサイトには無い。


確認したサンプルは以下のとおり。
私の環境に合わせて修正した Renesas のサンプル


ところで、SH7085 のフラッシュライタはどんなものがあるかというと、以下に示すとおり。
FDT		5.98秒	Flash Development Toolkit V.4.07 Release 00
H8W		6.25秒	H8ライター Ver. 0.38b3
H8flash		13.66秒	H8flash v3.7
スピードは FDT と H8ライター が突出している。※(SH/H8 用フラッシュライタ (11) 参照。)
もちろん H8ライター は大活躍だ。
測定条件
ファイルサイズ mot file 37,800byte
シリアルポート AKI/USB-RS232
時間計測はストップウォッチ


H8ライター

ここでひらめいた。
inf ファイルを用意すれば H8SX1655 や RX62N にも H8ライターが使えるのじゃないかと。
さっそく RX62N で試してみるが残念ながらうまくいかなかった。
ビットレートの合わせ込み
デバイス名確認
イレース
ここまではうまくいっているようだ。
この後書き込みのためにビットレートを変更するがそこで失敗してしまうような気がする。

RX62N_F96M_P384.INF
[BootDef]
DeviceName=RX600 Series
UserMatRdf=0
BaudP=38400
ClockMode=0
ClockFreq=1200
MatType=0
MulRatioNo=2
MulRatio1=8
MulRatio2=4
MulRatio3=0
MulRatio4=0



環境:High-performance Embedded Workshop Upgrade 4.09.00
    KPIT GNUSH v0601 Windows Tool Chain (ELF)
    Renesas Sample Code

コメント

_ elijah ― 2011年08月26日 23時31分17秒

やはりプルアップでしたか。
SH7080のハードウェアマニュアルは内部ブロックが書かれていないようなのでほかのマニュアルを参照するようにすると解決に役立つことがあります。
SH7751のハードウェアマニュアルはPage18-5に図でSCIの詳細の記載があります。
'TE:トランスミットイネーブル'がTXDのOE制御になっているのでTEがイネーブルになるまでの間、pull-upがないと揺れます。
すぐにピンファンクションでTXDに割り当てるから大丈夫だと思っていると痛い目を見ます(報告書を書かされたことがあるorz)。
正直なところ、ピンファンクションでTXDを割り当てた時点で出力イネーブル状態にして、TEが来たらデータ送信のキックスタートくらいの実装にしてほしかった。

_ syslab ― 2011年08月27日 07時34分53秒

> やはりプルアップでしたか。
はい、そのとおりです。
今まで使っていたドライバはIC内部で TXI がプルアップ、 RXI がプルダウンになっていました。
ところが、今回使った ADM3202 は TXI がプルアップされてなかったのでした。よく確認しなかった私が悪いのです。
同じピン配置でTXIがプルアップされているものを探しているところです。

_ elijah ― 2011年08月27日 10時09分43秒

>今まで使っていたドライバはIC内部で TXI がプルアップ、 RXI がプルダウンになっていました。
内部でTXIをプルアップしてくれるドライバが存在したんですね。
知りませんでした。

私はFRK-RX62N基板でprintfが動かないので悩んでいます(optimize)。
char_putでは正常に出力されているのでどこかに別の問題がありそうです。

_ elijah ― 2011年08月27日 10時22分37秒

printf動きました。
read writeを追加するのを忘れてました。

_ syslab ― 2011年08月27日 13時17分31秒

うまくいってよかったですね。

ところで、この RX62N 私は意外と気に入っています。
でも、具合の悪いところは修正して欲しいですね。
Renesas でよくあるのは、エラッタがいつの間にか仕様になっていることです。

_ elijah ― 2011年08月27日 19時52分57秒

sh4(usl-5p)、玄箱をやっていて玄箱でうまくいかずRX62Nに逃亡をしています。
FRK-RX62NはようやくSDRAMが動いたみたい。
デバッガないのでほんとに動いているか確認できないのがつらい。
慣れればRX62Nは使いやすいかも。
ピンファンクション系のSHとの違いで悩ましいですが(笑

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